世界平和と祈りの日

6/21の夏至の日、台風の中で行われた”世界平和と祈りの日”のセレモニーに参加した。
会場に用意された大きなストーンサークルの外側に円になり、何千という人の輪の中、平和への祈りを捧げた。

とても大きな輪だったので、反対側は霧に霞み、よく見えなかった。
時間が経つにつれ輪はだんだん大きくなり、4重、5重に重なり合っていった。

時間と共に、まるで滝業をしているかのような雨、そして強い風だった。
体温も奪われ、立つことで精一杯で、それだけで祈りだった。
下を見るとミミズがふやけている。

きっと、私はここまでの儀式にたどり着くまでに、2日間を要したのだろうと思う。
晴れて迎えたセレモニーも、雨風に禊がれ、中心のストーンサークルに入っての祈りも円をぐるっと周った最後で、かなりの時間を要した。

やっと中心の聖なる火にユーカリの葉をくべ、外に出る頃には4時間以上経っていたように思う。
終わってからの開放感に浸っていると、ここで小さな奇跡が起こった。

高原全体を被っていた霧が一瞬ばっと晴れたのだった。
もちろん、雨風もぴたっと収まった。
会場だけが、本当にクリアに見え、初めて対岸を見た。
色もはっきり見える。
大きな歓声。

長かっただけに、なんだか神様からご褒美をいただいたようでうれしかった。

祈りは天に届き、天がそれを示したのだ。
きっと、世界平和への祈り、個々の平和への願いは実現するだろう!

この現象は5分ほど続いたが、また会場は霧に包まれてしまった。
大きく静かな感動と共に会場を後にした。